感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
40
こどもから大人へと成長していく思春期女子三上柾子の懊悩と悟り。いろいろと含蓄のある話。2014/09/23
七色一味
32
読破。発刊時期的に、日本においてウーマンリブ運動が一般に認識された時代に重なる作品かと。女性と言う性を、疎ましく憤りを込めて、それでも否定せずに正面から向き合い乗り越えようとする、思春期に突入したばかりの少女の目を通して綴った良著。2014/09/23
baboocon
20
読友さんの探してる本かも知れないということで、図書館で探してもらって読んでみた。勝気な小学六年生の三上柾子。未婚の姉の妊娠、そして自身も思春期を迎え、女はこうあるべきという常識に疑問を感じて抗ったりしながら、自身の変化を受け容れて成長していく。柾子の、常識をよしとせず身体ごとぶつかっていく姿が瑞々しい。当時と今を比べると女がサッカーをすることや未婚の母となることもそれほど珍しくはなくなったかも知れないが、女性を取り巻く偏見はなくなっていないな。2014/09/23
鈴
19
小中学生の頃に読み、幼心にインパクトが強く、心の隅にいつもひっかかっていた、とある本。うっすらと残る記憶をもとに、読友さんたちに探していただいたが、残念ながらこの本ではなかった。子供から大人の体に変わる少女の物語。自分がこの時期は、この少女ほどには葛藤は無かったが、大人になりたくない気持ちがあったのを思い出す。2014/09/27
有
9
大人って不潔。女は損。女であるという自明のことを、納得いくまで考え行動する。男女平等がほぼ当たり前になってきている今は、この時を必死に生きた女性たちがいたからなのだろう。柾子の澄んだ目が、あなたはどう思うかと語りかける。2014/09/29