理論社名作の森
ともだちは緑のにおい

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652005330
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

だれかといっしょに散歩するって、いいもんだな―。草原で生まれた、えいえんのゆうじょう。「てつがくのライオン」「ゆううつなかたつむり」所収。

著者等紹介

工藤直子[クドウナオコ]
1935年、台湾に生まれる。1983年『てつがくのライオン』で日本児童文学者協会新人賞、1985年『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞。1990年『ともだちは緑のにおい』で芸術選奨文部大臣新人賞(いずれも理論社刊)、2004年これまでの仕事に対して巌谷小波文芸賞を受賞する

長新太[チョウシンタ]
1927年、東京に生まれる。1959年『おしゃべりなたまごやき』(福音館書店)で文藝春秋漫画賞を受賞。以後、講談社出版文化賞、絵本にっぽん大賞、小学館絵画賞、巌谷小波文芸賞、路傍の石幼少年文学賞などを受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

107
とても良かったです。ライオンとかたつむりとろばの友情の物語。平和で穏やかで…読んでて涙が出てきそうになりました。ときおり差し込まれる詩がまた良くて。そのページが薄い緑色なのも素敵。長新太さんの絵にも癒されます。「ともだちは海のにおい」とセットで手もとに置いておきたいです。2023/04/02

ぶんこ

49
詩人らしく言葉が美しい。「ぷいトコ、ぷいトコ」「いそトタ、いそトタ」・・可愛い。お見事な表現に脱帽です。私には思いつきそうで思いつかない。「林の中に入ると、葉の裏には風、息を吸って吐いて、風に抱かれて、風の赤ちゃん」も好き。ライオンがカタツムリと仲良くなり、顔にカタツムリを載せて歩くのも素敵。そしてロバも加わって種を超えての仲の良さが微笑ましい。絵本ではないのですが、1冊全体が絵が無い絵本のようでした。2023/07/05

Y2K☮

40
某法案を気にし過ぎて眠れぬ夜の友に。「ともだちは海のにおい」の第二弾。大きなライオンが小さなかたつむりを、自分に無いものを持つ対等な友達として認めているのがいい。ろばは西遊記でいうと猪八戒の役回りか。いるだけで周りが明るくなるムードメイカー。貴重。彼らの飾らぬ友情が眩しいな。何もかも自分とは違う存在と互いの長所を認め合えるのは素晴らしい。長新太さんの絵にも何だか癒された。手書きの味。余談ですがWikiによると著者はあの松本大洋の母で、しかも博報堂のコピーライター第一号だって。凄い。他の作品も読んでみたい。2015/09/17

hirune

35
ライオンは好奇心旺盛で何でも本気で取り組む子、かたつむりは賢くてシンガーソングライターで殻をピカピカに磨き腹筋運動を欠かさない努力家な子、ろばはいつも何もせずぼーっと立ってるけど友達思いの優しい子、可愛らしい親友たちのほのぼのとした友情のお話しでした☆2015/09/20

ベル@bell-zou

28
キラキラときらめく風がふきぬける草原。ライオンとかたつむりとロバ、彼らのおしゃべりや歌声をちょっとだけ遠くから見守っているような。それぞれがひとりでいる時に他の誰かのことを思い出す瞬間がとても温かで。空でひとりぼっちの満月のために手品を披露するライオン。笑う満月につられわた雲もその様子を見てたのしんでいた、この場面がとても好き。そうか、憂いのライオンからの"てつがくのライオン"だったのね。私もかたつむりに体操プラン考えてもらいたいな。工藤さんの文なのに長さんの文かと思えてくる相性の良さ。心がほぐれた。2023/07/09

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