出版社内容情報
北のはての国にすむカム。病気の母のため火の山の大男ガムリィとたたかい、父をたずねて怪物三兄弟をやっつける壮大な冒険物語。 小学校低学年~小学校中学年
内容説明
カムは、湖のそばにたち、金のユビワを北にむかって、三ど大きくふりました。かあさんのびょうきをなおすイノチノクサをもとめて、火の山にすむ大オニ・ガムリイと対決するカム。リズム感あふれる文章でつづる、スケールの大きなファンタジー。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
neimu
33
小学生の時、読書感想文で読んだ本だから、50年以上前の読書。その時は表紙が気に入ったので買ってもらった。ワクワクするような躍動感、古代を思わせる服装。アイヌ関連の本を本で懐かしく思い出した。ちびっこカムはカムイと関係あるのかな? 成長物語に付き物の試練の連続、仲間の獲得、通過儀礼・変身譚などが盛り込まれて、男性性(父性)獲得・世代交替もさりげなく盛り込まれていたような。今一度読み返せば、新たな発見がたくさんあるのだろう。どこに仕舞いこんだものか。共に語り合う相手もなく、ただただ懐かしい。
seraphim
28
カムチャツカの少年カムは、病気のお母さんのために、イノチノクサを探しに、火の山へ行く。火の山には、大男のオニが住んでいて、北の海のクジラを火であぶって食っているという。まだ誰も登ったことのない、高い山だ。お供は、トナカイのプルガ。彼らはイノチノクサを見つけることができるのか?…。優しくて勇気のある男の子の冒険譚。北の国の伝説が下敷きになっているので、神話を読んでいるような気持ちになった。北の国で生きる、動物たちや人間たちの生き方も垣間見えて面白かった。2015/05/15
かおりんご
18
児童書。アイヌかカムチャッカに住む現地人が、主人公。仲間とともに、お母さんの具合が良くなる草を見つけにいく話と、シロナガスクジラになったお父さんを助けにいく話が収められている。長いので、一人読みになれた中学年くらいからか。2019/10/01
naotan
13
読み聞かせ。いろんな動物が出てきて味方になっていくのが楽しかった。2021/03/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
読書会【テーマ 伝えていきたい子どもの本】 おすすめリスト (朝読書中学年) 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。2014/04/15