内容説明
ファーディのともだちはおおきなきです。ところがここのところきのげんきがありません。はっぱはどんどんちゃいろくなり、かぜがふくとおちてしまいます。いったいどうしたのでしょう。きせつのうつりかわりとともだちをおもうきもちがかさなって…ちいさなちいさなあきのおはなし。
著者等紹介
ローリンソン,ジュリア[ローリンソン,ジュリア][Rawlinson,Julia]
イギリス生まれ。サウサンプトン大学で地理学を学ぶ。ロンドン在住
ビーク,ティファニー[ビーク,ティファニー][Beeke,Tiphanie]
イギリス生まれ。ロンドン王立美術大学でデザインを学び、修士号取得。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やすらぎ
194
どうしちゃったの。大丈夫かな。ぼくのともだち、病気かもしれない。艶のある葉っぱがカラカラと落ちていくんだ。風が吹くたびにどんどん散っていって、みんな楽しそうに拾って帰っちゃうから困っているんだ。きみのこと守りたいのに。これが最後、この一葉だけでも大切にしたいから、ぼくが温めてあげるね。そのやさしさ、きっと届いたよ。きみが見た青い鳥が幸せを運んでくれるとみんな信じている。凍える寒さの先には春という暖かさがあるから耐えられるんだ。もっと寒くなったら、大きな木に触れてごらん。きっとファーディのように温かいから。2023/11/20
KAZOO
128
読んでいて、O.ヘンリーの最後の一葉を思い出しました。子ぎつねが主人公ですが不思議に思っていることから、季節の移り変わりというものを知っていく過程が楽しくなります。また季節の変わりによってやさしい色合いが変化していくのも目に優しい気がしました。2016/04/29
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
99
季節が変わり、こぎつねのファーディは心配でなりません。大好きな木に元気がないのです。つやつや輝いていた葉っぱはかさかさになり、黄色くなったり茶色になってきました。やがて散り始めた葉っぱをファーディは一生懸命に拾い集めるのですが……。秋はやはり淋しさも漂う季節です。四季を美しく彩ったファーディの絵本。サーモンピンクの空にうっとり。2006年10月初版。2015/10/04
ままこ
70
お友だちの木の心配をするとっても優しいファーディ。秋色で描かれた色彩は季節を感じられて良いな。表紙の切なげなファーディにキュンとくる。ラストページはキラキラ素敵。2018/10/01
Natsuki
66
寒い季節に心がポカポカしてくる絵本☆なんとも不思議で優しい風合いの絵がとっても素敵♪そして大好きな友達(おおきなき)のために、懸命に走り回るこぎつねのファーディがどこまでも健気でいじらしい。ラストの絵も思わずためいきが漏れました。落ち葉の季節に読むことが出来て幸せ(*´ω`*)2014/11/30
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