内容説明
「あ」がつくコトバだけで、お話を書いてみたら…にほんごって、こんなにおもしろい。ナンセンス作家・二宮由紀子による5つのお話。
著者等紹介
二宮由紀子[ニノミヤユキコ]
1955年大阪市に生まれる。「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文溪堂)で赤い鳥文学賞、『だれかそいつをつかまえろ!』(BL出版)で日本絵本翻訳賞受賞など
高畠純[タカバタケジュン]
1948年名古屋市に生まれる。『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『オー・スッパ!』(講談社)で日本絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじ
19
全ての文節が『あ』〜『お』で始まる5つのお話が入った読みもの。それなのに起承転結が成り立つからすごい。私は『え』のお話がシュールで好き。(えびとえんどうまめとえんとつと)息子は『う』のお話が好きなようでした。(うれしくなったウシ)面白かったから続きも借りてこようっと。2018/03/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
頭文字が『あ行』ではじまる言葉遊び絵本。シリーズ全9巻がある。ナンセンス的な要素と高畠純さんの絵がマッチしていて楽しい。2019/08/24
遠い日
11
「あいうえおパラダイス」シリーズ「あ」行。二宮由紀子さんらしいことば遊びが楽しい。シリーズ、読んでいきます。1巻ずつ挿絵の画家も違うようで、それも楽しみ。「あ」「い」「う」「え」「お」それぞれの音が頭につくことばだけでお話が進む。ちゃんと意味のあるお話担っているところがさすが。リズムよく、だんだん読み手も浮かれてくる。ことばって、おもしろい。2018/03/13
ヒラP@ehon.gohon
8
「あるひあひるがあるいていると」で、あっけにとられ、「あいう…」ととどまることのないことば遊び的物語に圧倒されました。 「うれしくなったウシ」に至っては、運動靴にうんちしてしまったウシに抱腹絶倒。 相当にエネルギッシュな頭の回転です。 五十音でシリーズを読破していくしかありません。 ところで「お客さまはおおかみさん」で、おばあさんがおととい食べたお昼って何だったのでしょう。2016/03/18
うとうと
7
5つのお話。「あるひ あひるが あるいていると・・・」のように、それぞれのお話が「あ」「い」「う」「え」「お」で始まる文節だけで書かれています。よくお話が成り立ったなー。面白い! あひるとあんこのやり取りも可愛いし、ウマに憧れるウシもおかしいけどなんか健気です。 おばあさんとオオカミのお話で、おばあさんがお昼に食べた「王子さまをおんぶした鬼とおばけ」って、何だろう? 2020/09/10