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わたしの愛する孤独

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  • サイズ B6判/ページ数 119p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784651930213
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

内容説明

『海からの贈りもの』のアン・モロウ・リンドバーグ、『沈黙の春』のレイチェル・カーソンと並んで、アメリカ女性の自由でたおやかな知性を代表するメイ・サートン。彼女が『独り居』について、人生について、じっくりと肉声で語ります。

目次

光の世界
詩人と、詩について
愛について
自然について
両親のこと、内なる宇宙のこと

著者等紹介

サートン,メイ[サートン,メイ][Sarton,May]
1912年5月3日、メイ・サートンはベルギーで生まれた。メイが2歳のとき、一家はアメリカに移住し、マサチューセッツ州ケンブリッジに居を定めた。父、ジョージ・サートンは科学史研究家、作家でハーバード大教授、母メイベルは芸術家でデザイナーだった。高校卒業後、メイはシヴィック・レパートリー・シアターに入団した。2年後、みずからの劇団を組織し、同劇団で演出家、女優、プロデューサーとして4年間活動する。この間にメイは詩も書きはじめており、最初の詩集『Encounter in April』が1937年に出版されると、サートンは全面的に執筆生活に入った

落合恵子[オチアイケイコ]
作家。1945年生まれ。執筆・翻訳と並行して子どもの本の専門店クレヨンハウス、女性の本の専門店ミズ・クレヨンハウス主宰。月刊『子ども論』、総合幼児教育雑誌・月刊『クーヨン』発行人。女性著者の本の情報書評誌『Woman’s Eye』編集人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

80
「愛はすべてのドアを開く」と信じているけど、そのドアから入ってくるものが自分を傷つけないとはかぎらない…。苦しい経験をしながら長い時間を生きてきた作者の、強いけど繊細な思いが伝わってきます。正直でいることは怖いけど、自身にも他者に対しても正直でいることが必要だと闘ってきて、たどり着いた孤独。それは傷ついた自分を守るための孤独ではなく、傷つきやすい世界を守るための孤独なのでしょう。訳された文がむずかしいのか、理解できない作品もありましたが、わたしの心に入ってくるものだけを繰り返して読みました。2017/02/25

miyu

33
メイ・サートンは言う。「自らをさらけだしたからといって、人は、魂を失うわけでない」確かにその通りだ。けれどもこう断言出来るのは一部の人だけだろう。サートンの日記を読む度に彼女が自分を取り繕わず感情の爆発を隠しもせずに、ありのままの姿に近い様子で語り続けていることを実感する。そして彼女は彼女なりに「言い過ぎちゃったかな」「黙ってればよかったかな」と悔いるようなコメントもそっと書き残す。そこがまたサートンにさらに惹かれる理由にもなるのだ。迷いながらも常に前に向かおうとする、そんな彼女の姿にとても共感を覚えた。2017/12/17

にがうり

14
詩が読める人になりたいのだが、うーん、ほとんどよくわからなかった。翻訳だとよけいに。1篇だけ「わたしにとってのわたし自身」はわかったような気がするが、解釈が間違っているかもしれない。正しい、正しくないではなく、感じればいいのかな?2019/08/18

みけのすずね

12
人間関係でも作品でも透明であろうと努めた詩人メイ・サートン。創作の一部といえど、シンプルな言葉の中に思想や詩心が語られた豊かな読み物だ…潜在意識と意識との間に境目はないけれど、愛している人と話す場合は境目の存在を意識する。学んだのは、待つこと、変わるためには、絶えず創りつづけねばならないこと。最後には愛すらまとわず、花すらも救いにならない場所へ旅立たねばならない。生きているものだけが、愛によって癒されるのだ…詩人は天分、小説家は選択というのも頷けます。2017/02/11

Y.Yokota

10
『独り居の日記』を本屋さんで見てビビッと来て、何故だかこちらを先に読んで、結果良かったかなと思います。アメリカの詩人メイ・サートンに取材した映画『World of Light: A Portrait of May Sarton』をもとにした書籍。変に取り繕わない、というか取り繕ってることを取り繕わない、というか、日常人々が感じていつつも言葉に出来ないこと、それをあるがままに、そんな詩に心震えつつ、穏やかな感覚も覚えます。2020/12/12

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