内容説明
現代アメリカを代表する黒人女性詩人の波瀾の人生の幕開き。マヤは兄とともに南部アーカンソー州の田舎町で祖母に育てられた。幼い頃離婚した両親の顔も知らずに。祖母の営む雑貨店は、マヤにとってまたとない人間観察の場、生の輝きに満ちた小宇宙だった。黒人でありながら誇り高い祖母の生き方に、差別に屈さぬ心を学んでいく。やがて「世界一美しい母」に引きとられるが、それは母の愛人によるレイプという悲劇をよぶ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tekka
2
「はるか昔、知恵のない白人たちがでっちあげたことが夢となってよみがえり、未来永劫立ちもどってきては、われわれすべてにつきまとうのである。」2022/11/23
ぴろりん
2
彼女の詩や物語に触れる時、その痛みと共に生命力を感じる。 そして、なぜか小さな子供が親の腕の中で泣いて元気を取り戻すような気分になる。辛い時、どんなに私を励まし、優しく抱きしめ、力になってくれた事だろう。 太陽の光、鳥達のさえずり、土や草の匂い・・・様々な思い出。 どんなに辛い事があってもまた陽は昇り、鳥達は歌い始める。2015/06/18
mariyuni
1
黒人であること、女性であることを否定せずに生きた証に感動。2010/04/17