内容説明
凄惨を極めた沖縄戦は、沖縄とその住民を本土の捨石とする戦闘であった。本書は戦史と皇民化教育、秘密戦他戦後の基地問題を含め沖縄と天皇（制）を根底から追究する。
目次
第１章 天皇と沖縄戦
第２章 皇民化教育と沖縄戦
第３章 沖縄戦の軍事史的位置
第４章 沖縄戦における軍隊と民衆
第５章 沖縄戦における秘密戦
第６章 教科書問題と沖縄戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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纐纈厚氏の沖縄に関する論文が含まれていたために購読。「沖縄戦における秘密戦」、「教科書問題と沖縄戦」他４編。１９８７年出版ということで、全体として紙背の香りが近ごろ出版されたものとは随分違う。纐纈氏の２００５年に出版された『近代日本政軍関係の研究』を読んだことがあるが、同じ纐纈氏の文でもやはり紙背の香りが随分と違うよう感じた。それはいいことなのか悪いことなのかを考えながら読んだ。そしてそのどちらなのか僕には分からない。2012/05/19
