木橋

木橋

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784651660301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

死刑存廃論の真只中にいる連続射殺事件の著者が、仲間殺しを犯してしまった渦巻く意識の中から湧出した思想を基底に、日本の最下層の極貧の中の自らの生育歴を、新しく小説形式で発表し、新日本文学賞を受賞した衝撃の処女作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KASAO

16
四人の男性を射殺し、死刑判決を受けた著者の幼少、青年時代を描いた短編集。母に一度捨てられ、理不尽な理由で兄に殴られ、ろくに友だちもいず、まともに高校にもいけない。そして悪さを働き、それが元でまた殴られたり、差別を受けたりするという悪循環。どうして誰か一人でも彼に親身になってあげられなかったのだろうと思うと凄く哀しい。誰か彼に一人でも味方がいれば・・・。2014/05/18

nonchaka

3
堀川惠子著「封印された鑑定記録」を読んでから、本人の著作も読みたいと思っていたけれど、心が折れそうでなかなか手が出せなかった。今回読むにあたっては、感情にふたをして読んだ気がする。自分の犯罪をここまで冷静に論理的に分析して、しかもその分析がたぶん的確。同じような犯罪が繰り返されないようにと願って活字にしたのに、出版から30年たって、彼の願いが完全には社会に還元されていない事実に愕然とする。図書館の書庫で眠る彼の本たちは、絶対になくしてはいけない貴重な記録である。2014/06/08

くるちゃん

3
著者と同じ環境で健全な精神に育つ人はいるだろうか?子供は親を選べない悲しさ。誰かひとりでも味方がいたら・・・2012/12/01

wei xian tiang

2
永山基準で有名な永山死刑囚の,実母に兄弟三人置き去りにされ,残飯を漁った網走での幼児時代,次兄の絶え間ない家庭内暴力に晒された青森での少年時代等,生い立ちを三人称で綴った作品。棄てられ,殴られ,蔑まれ,解離症状が出ていてもおかしくない凄惨な少年期であるが描写は克明である。読了したら売ろうと思っていたが,上京後の横浜,川崎の寄せ場風景,多摩川べりの民族集落にあった古紙工場の思い出など,読み返すこともあろうので取っておくことにする。2019/02/11

307号室(*^_^*)

2
いままで読んだ本で衝撃を受けた一冊。難しい裁判の時、時々耳にする永山基準。著者は、その基準の元となった死刑囚。ただただ切なさが残る。

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