内容説明
城郭イラストの第一人者が研究家たちとよみがえらせた在りし日の城の姿！大迫力の折込含む１０５城！文献史料や発掘調査の成果が綿密に織り込まれた驚くべき情報量を持つ鳥瞰・復元イラストに、その城を熟知した第一線の研究家たちの解説つき。『歴史群像』連載や、自治体所蔵の知られざる城郭イラストも多数掲載！
目次
【陸奥】九戸城
【出羽】しなの館（役内渓谷の城砦群）
【出羽】中山城
【出羽】舘山城
【出羽】米沢城
【陸奥】寺山館
【会津】久川城
【上野】根小屋城、三ッ寺遺跡
【上野】名胡桃城
【武蔵】虎ヶ岡城
【武蔵】大堀山城
【武蔵】松山城〔ほか〕
著者等紹介
香川元太郎［カガワゲンタロウ］
１９５９年、愛媛県松山市生まれ。日本城郭史学会委員、イラストレーター。特に歴史考証イラストが専門で、歴史教科書、参考書などに多くの作品を掲載している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きみたけ
53
先日読んだ長谷川ヨシテル氏の「ヘンテコ城めぐり」にてオススメ本として紹介されてました。ちょっと息抜きできる一冊。著者は日本城郭史学会委員でイラストレーターの香川元太郎氏。歴史考証イラスト専門で、歴史教科書や参考書の他「歴史群像」の城の復元イラストなど、多くの作品を掲載。全ページワイド＆パノラマ 鳥瞰・復元イラストで、見開きで大きく見やすくかつドローンで上空から見た感じでとても楽しめました。戦国時代のお城好きの方は必見です👍2022/02/27
yyrn
24
リアルなイラスト（鳥瞰図）で戦国時代の主要な城の惣構や周辺地形までも描き出し、視覚的に城の役割を教えてくれる大型本。戦国時代編なので山城や崖地や河川を利用した要害的な城が多く、攻め落とすのはなかなか難しいだろうなと素人でも思うが、そもそもなんでそんな険しい場所に造ったの？戦時限定使用の臨時的な城が発達したモノかもしれないが、それにしても不便だよね。険しい山道を天秤棒で水桶を担いであがる雑兵がコメ粒ほどで描かれていたが、それが自分だったかもしれないなと思うと、不景気でも平和な時代のありがたさが身に染みるｗ。2021/12/08
chang_ume
11
城郭復元イラストの第一人者による最新画集。細密な検討が及んだ美麗なイラストは見ているだけでじゅうぶん楽しいし、城郭ごとに監修者のコメントもついて読み応えある。明石城本丸御殿の多層建築や高松城三の丸の下見板張り三層櫓など、文章では説明されないが図中にしっかり描かれた要素になんじゃこれはと思う。2021/09/03
Cinejazz
10
歴史考証イラストの権威･香川元太郎氏による戦国時代の城や砦の百余りにのぼる鳥瞰･復元イラストの圧倒的迫力に息を吞む｡安土桃山以降の本格的な城郭が出現するまでの天下騒乱期での､地の利を生かし山間の襞を利用した､天然の要塞が多くみられる｡一枚のイラストに半年をかけることも珍しくないという作者いわく､城だけでなく遠景の集落の細部にまで命を吹き込み蘇らせている。佐和山城､真田丸､二条城､竹田城､江戸城天守(寛永期)など､時空を超えた世界に目がウロコ化する｡2021/10/20
わ！
4
めちゃくちゃ楽しい一冊だ。なんと現在となっては存在しないお城を鳥瞰図として蘇らせている。当たり前だが、どれもこれも見たことのないお城。とても良く調べられていて、鳥瞰図なのでお城の前後にそれぞれの時代の土地の風景が描かれていているのだが、その風景がまた楽しい。描かれている山並みや、川の流れを現在の地図に当てはめてみれば、現代の景観に重ね合わせる事ができる。この本は、本自体を読むというより、この景色からその土地の歴史を読みとるための情報なのかもしれない。2021/10/16
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