目次
歴史社会学の諸問題とパースペクティブ
一九〇〇~一九六〇年ドイツにおける歴史社会学の歴史
類型論的手続きによる歴史社会学の一範例―デビッド・リースマン『孤独な群集』
現代のための新時代論
比較歴史社会学序説
日本における歴史社会学研究の歴史と現状
柳田国男の歴史社会学
現代日本における歴史社会学の特質
マックス・ヴェーバーとロシア思想―ユーリー・ダヴィードフのヴェーバー研究から
著者等紹介
山本鎮雄[ヤマモトシズオ]
1940年生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。日本女子大学教授
茨木竹二[イバラキタケジ]
1946年生まれ。東洋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。いわき明星大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
柳田の歴史社会学・佐藤健二「柳田国男は…民俗学の方法的かつイデオロギー的基礎を築いた思想家として、その功罪を論じられることが多い…動員のナショナリズムとして告発する批判の型式…しかしながら、現代の制度化された民俗学はこの思想家が1910年代から30年代にかけて構築しようとしていた学問と同じものではない。化石化した姿だけをもって必然的な帰結と断じ、可能性として夢見られていた全体を描き直すことなく、ナショナリズムの定義一般から引き出したアプリオリな限界をもって論難するのは、いささか偏屈な歴史認識の作法である」2018/03/28