ハイデガーの技術論

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784650105322
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1010

目次

1 技術は人間を引っ立て、現実のものを取り立てて発掘するように仕向ける
2 「転回」でハイデガーはどのような歴史意識を伝えようとしたか
3 技術と国家―ハイデガー技術論の射程
4 ゲ・シュテル(Ge‐Stell)の訳語について
5 ハイデガーの技術論と柳宗悦の民芸論
6 ハイデガー「技術論」の理論的問題点

著者等紹介

加藤尚武[カトウヒサタケ]
1937年東京生。東京大学大学院(哲学)博士課程中退。京都大学名誉教授。鳥取環境大学学長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

2
正直ハイデガー自身には然したる関心はないのだが、ハイデガーの技術論、すなわちゲシュテルには興味がある。ゲシュテルとは、自然を収奪・徴発し資源化する機構である。さらには、人間をもまた資材とするようなものである。加藤尚武はゲシュテルを挑発性と訳し、ドイツ語の語感から、それが発注・在庫化という機能であると指摘している。また轟孝夫は総力戦という背景からゲシュテルと国家の関係に着目すべきだと言う。この論点は大事だが、逆に総力戦による変化を見逃しているようにも思える。ゲシュテルを可能性の中心で読むべきだろう。2018/06/15

ktytnd

1
難しかった。しかし、ハイデガーの技術論を技術決定論と決めつけてしまうことの問題点、一方でこの技術論は現代の技術的問題には対処できないのではないか、という批判は理解できた。2014/03/20

におうのさか

0
ハイデガーの技術論を批判的に考察した論文集。ハイデガーを一面では深く解釈しつつ、その思想が孕む問題点を的確に指摘している。2012/11/16

じょに

0
分かりやすい。ハイデガーのテクストの中から技術にまつわる部分を丹念に拾い上げている轟論文が労作。2009/08/04

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