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内容説明
長年の「写楽探し」にピリオド。写楽の絵の「目」は重大な真実を語っていた…。正体探しに結論を下す写楽論の決定版。
目次
第1章 東洲斎写楽
第2章 蔦屋重三郎
第3章 時代と才能
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
1
『写楽SHARAKU』の翻訳を手がけた定村忠士先生による写楽謎解き本。実際には『蔦屋よみがえる素顔』といった読後感でして、あとがきによると当初予定の題名は『写楽と蔦屋』だったのだとか。写楽を押し立てた方が売れるという出版社の判断があったのね。写楽の出版企画を検証するには蔦屋の経営実態を押さえておかないと分かんない!ということで写楽そっちのけに展開される蔦屋の年商調査が圧巻。著者には本書以降の構想もあったようですが、その機会は訪れず、本書が遺作に。写楽研究の上で惜しい方をなくしたのであります。合掌。星4つ。2020/04/28