内容説明
私たち人間、いや地球上に生を享受している生物のすべてが、水を生命のよりどころとしている。しかし、その生命の基本である水が、生体を危険へと導いている。トリハロメタン、四塩化炭素、ベンゼン、クロロホルム、農薬、水銀、MXなどが水道水の中に、知らないうちに入り込んでいる。発ガン性物質も多い。いろいろや生活用品が重要な汚染源になりつつある。食物連鎖の中にある魚や鳥は、有害物質を体内に濃縮している。水の安全性はどこまで守られるのか。生物の未来はどうなる?
目次
水道水中の発ガン性物質(浄水場で作られる発ガン性物質;遺伝子の突然変異;クロロ酢酸にも発ガン性?;深井戸を脅かす汚染物質)
なぜ河川はきれいにならないか(工場排水と生活排水;問題の多い下水道;どうすればいい?これからの下水道計画;アメリカの下水道)
おかしな水質規制方法(水質評価は何でする?;アンモニア;規制されていない化学物質;不完全な農薬の安全規制)
産業廃棄物と地下水汚染(スーパーファンド法;ローズタウンシップ;生物処理;日本の地下水汚染;廃棄物規制はどうなっているのか)
リスクと効用(発ガンリスク;「絶対安全」が建前;危険性と利益;地球環境汚染)
湖と生態系―5大湖レポート(5大湖の環境;5大湖の水産業と生態系の破壊;最近の開発事情;5大湖の生活排水汚染;有害化学物質;人間の健康リスク)
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