内容説明
砂漠は世界の陸地の面積の15%に及び、毎年九州と四国を合わせた面積が砂漠化している。緑が失われることによる環境上の問題は大きい。砂漠の緑化は、環境問題と不毛の地の開発、発展途上国への援助という3つのメリットをもった事業である。著者は世界の砂漠で鳥取大学の経験の蓄積を生かし日本的な園芸農業、点滴灌漑、保水剤使用による徹底した節水農法を成功させ、メキシコの砂漠の町々では、この方式による菜園づくりが国家計画として進行している。砂漠開発先進国による大規模粗放農法による開発によって生ずる塩類集積の問題、技術移転の問題の解決についても、大きな成果をあげた。
目次
第1章 沙漠こそ人類の希望
第2章 中南米の沙漠へ―メキシコ沙漠を選んだ理由
第3章 メキシコ沙漠に緑の菜園―杉本勝男、小谷佳人両教授に捧げて
第4章 中国沙漠への挑戦
第5章 西アジアの沙漠
第6章 アフリカ沙漠へ―保水剤で節水農法
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