都市という新しい自然

都市という新しい自然

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784643880663
  • NDC分類 914.6

内容説明

都会ではない「都市」、田園牧歌的自然ではない本来の「自然」に関するものが主だが、自作も含めて文学、映画作品に関する文章もある。「現実」と「意識」との関係ということも、一貫する主題と言えるかもしれない。われわれの現実も意識も、共に底深く不安にスリリングに揺れ始めている、というのが80年代の著者の基本的感触である。最新エッセイ集。

目次

廃墟のコスモロジー
私にとって都市も自然だ
都市は廃墟をはらんでいる
感性アップの時代
新しい視覚
大地なき時代の神話―J.G.バラード
意識が現実をつくる―フィリップ・K・ディック
新しい空間―ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』
タルコフスキーの“世界感覚”
冥府からの贈り物―ムンク
虚無よりの虚構―中島敦「文字禍」など
実存的冷気―坂口安吾
無にさらされて―梅崎春生『幻化』
“向う側”ということ(処女作「向う側」)
大いなる闇の流れ(短篇連作『此岸の家』)
砂漠―究極の風景〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更新停止中

2
静止した、死というより生の不在のような冷たい風景と静寂に見えて、目に見えない何かの生がケルト紋様のように止めどなく蠢き渦巻いて、人の耳には聞こえない周波数の音がずっと鳴り続けているような世界観。80年代の「未来」はもうレトロフューチャーであるのかと思う部分と、二十数年前にこの光景の予兆があったのか、と思う部分と。この人の本はもっと再版されて欲しい。2011/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/484771
  • ご注意事項