内容説明
約35億年の歴史をもつといわれる微生物のことは、まだ99%が謎に包まれている。しかし、遺伝子組換え技術を用いて、微生物の能力を増強させたり、新しい能力をもたせることに成功し、生理活性物質や医薬品や食品の製造の面で活用されている。さらに石油製造や化学工業にも利用できる道がひらかれつつあり、バイオエレクトロニクスもまた、現実のものに近づきつつある。実際上、人類の新しい家畜となったこれら微生物について、日本の微生物科学を代表する著者がわかりやすく解説する。
目次
第1章 微生物は新しい家畜だ
第2章 遺伝子工場としての微生物
第3章 野性の微生物のはたらき
第4章 新しい微生物をつくる
第5章 最先端ではこんな研究がされている