読売科学選書<br> ヒトの発見―分子で探るわれわれのルーツ

読売科学選書
ヒトの発見―分子で探るわれわれのルーツ

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784643870183
  • NDC分類 469

内容説明

ヒトの進化や人種を、皮膚の色や髪の毛で見ていたのは昔の話。いまでは、タンパク質や遺伝子(DNA)そのものの比較から、サルとヒト、日本人と他人種のちがいが、パーセンテージでとらえられるようになった。アイヌ、ネグリトなど、世界の孤立人種の研究を進めてきた、日本人類学のリーダーが、ヒトと日本人の起源について長年の謎を解き明かす。

目次

第1章 「ヒト」暗号解読へ―分子進化の最前線
第2章 進化は自然に学べ―人類学者の一つの青春
第3章 タンパク質の個人差―ヒトの新しい顔を見分ける
第4章 人類誕生―体内にのこる数百万年まえの記録
第5章 人種の起源と交流―分子レベルで見る人種の関係
第6章 遺伝子を追いつめる―新しい進化論と技術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIRACLE

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4点(5点満点)。筆者が学んできた時代の流れにそって、分子人類学とその知見を紹介した本。分子人類学はたんぱく質やDNAを手がかりに人間の起源や多様性(人種=地理的変異のこと)を明らかにする学問だ。25年前の本だが、生物としての人間について示唆に富む。面白い。私たちの先祖がサルだからといって、人間の尊厳はいささかも傷つかない。尊厳という点で大事なのは、人間の由来でなく、人間としての現在の行為である(ハクスリー)。2012/06/02

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