フランス長編ミステリー傑作集<br> メグレと死体刑事

フランス長編ミステリー傑作集
メグレと死体刑事

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784643745207
  • NDC分類 953

内容説明

寒村で起きた殺人。匿名の手紙が名指した犯人は、この土地の旧家の主であった。不義の愛をめぐる嫉妬、ねたみ、いわれのない噂。事件の真相を知ったメグレは、解決のない結末を選んだ…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

11
1941年作品。予審判事の依頼でメグレは判事の妹の嫁ぎ先であるフランス中部に赴く。妹の連れ合いが殺人事件で容疑濃厚となっている事件への対処の為、メグレは俄に休暇を貰って非公式出張。メグレが目的地で降りると、元同僚で優秀だが金銭問題で失職、私立探偵になった死体刑事(語呂が悪い)と渾名のあった男も降りる。以下両者は同じ事件を別々に探り始めるが、被害者容疑者の両関係者が事件解明に共に消極的である上、村人は階級意識顕に非協力的である。メグレは死体刑事への対抗心を感じ突き進む。事件はシリーズによくある曖昧な決着で幕2023/10/09

Jun Shino

2
田舎町全体がメグレに嘘をつき、大きな力の存在を意識させる状況を作り上げ、メグレを無視して活動するかつてのライバル、カーヴル(当時のあだ名は「死体(ガダーヴル)」の存在がその雰囲気と、メインの謎を深めている。恋愛・異性関係が破綻しているという要素も上手に絡ませているし、霧も効果的。 メグレものは心理描写もの。いくつかの要素と都会や田舎の雰囲気があり、メグレは幻想的とも言える思考に入り、直感・天啓を得たように見える。そこには合理的思考もあるはずだが説明はなく、事態が突然動いたような効果を生み出す。好きだな。2019/05/14

ちび丸

0
★★★☆ 再読2016/04/06

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