出版社内容情報
古来、幾筋もの河川が流れ葦原が散在していた江戸東部の平野。この地に開墾の手が入ると江戸開府以降、村を作り水田を広げる試みが加速していく。その開発の進展を、入植した浪人たち、河川改修や用水整備に尽くした郷士たちの姿から追う。そして近世後期、当時の地理学者も称賛する豊かな稲作農村へ変貌を遂げるまで、新視点で迫る江戸開発史。
【目次】
江戸直近の田園をさぐる―プロローグ
〈江戸東部平野〉のなりたち
移動する国境
江戸直近の河川改修の概観
近世前期の溜井のようすと淡水の確保
江戸と武蔵 開発の奨励
近世初期の「牢人」と〈江戸東部平野〉
伊奈家の江戸屋敷と陣屋
初期徳川政権下の伊奈忠次
伊奈忠治の経歴
〈江戸東部平野〉の「新田十万石」
開発人と新田 草原に移り住んだ人びと
「百姓なるとも……奉公人なるとも」
大きく国境を越える移住
「開発人」たち
開発人の家領
数世代にわたる移住
穀倉地帯と開発人のゆくえ
試行錯誤する開発
江戸の穀倉地帯
「陪臣とあなどり騎馬」にて出迎え
変わりゆく水源と在地支配
寛政の地理調査と〈江戸東部平野〉の由緒
地理学者のレポート
江戸時代の地誌に記された新田と開発人
江戸を支える多様な生産物
振り返りと来るべきこと―エピローグ
あとがき
参考文献
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