出版社内容情報
今では和食・洋食とともに日本人に親しまれる中国料理が、近代にはときに蔑視や「不潔」イメージと結び付けられたのはなぜか。未知の食文化だった明治期から、大正の流行を経て学校や家庭に浸透する昭和まで、西洋料理の受容とも比較しつつ人々の対中国感情の変遷を辿り、当時の社会が抱えていた中国観の構造を照射。現代も残る「無自覚な他者観」に迫る。
【目次】
中国料理から日本人の対中国感情を探る―プロローグ
近代日本における中国料理とは
中国料理の歴史へのアプローチ
中国料理という呼称の意味
明治期の中国料理と対中国感情
中国料理に対するネガティブ評価
中国料理に対するポジティブ評価―中国料理の日本化
大正期の中国料理と対中国感情
盛り上がりを見せる中国料理
中国料理に対するポジティブ評価―ネガティブ評価の払拭努力
中国料理に対するネガティブ評価―払拭できない蔑視感
昭和戦前期の中国料理と対中国感情
中国料理の本格的流行
「支那そば(ラーメン)」の登場
中国料理に対する評価
時局と中国料理―満洲事変・日中戦争
「日中親善」と中国料理
中国料理と西洋料理
近代日本の西洋料理受容
西洋料理の評価―中国料理との差異
中国料理の「場」と中国経験
「南京町(支那街)」と中国経験
「南京町(支那街)」イメージ
近代日本の中国料理受容と対中国感情―エピローグ



