出版社内容情報
播磨・備前・美作の守護として室町幕府を支えた赤松氏。播磨国佐用荘を拠点に、南北朝期の円心・則祐親子の躍動で幕府重臣としての地位を築くも、将軍義教を殺害した嘉吉の乱で一時滅亡。応仁の乱を前に再興を許されたが、地元国衆の台頭もあり織豊期に終焉を迎える。新出史料を駆使した研究成果をもとに、地域社会から見た一族の興亡を描く。
【目次】
播磨における赤松氏―プロローグ
鎌倉時代の赤松氏を探る
播磨宇野一族と鎌倉幕府勢力
深まる六波羅支配と宇野氏・菅家党
南北朝内乱と赤松円心
円心挙兵
室町幕府の成立と円心・範資
観応の擾乱と則祐
則祐の南朝転属と播磨守護職
則祐と赤松一族
赤松一族の展開と嘉吉の乱
義則・満祐期の守護分国支配
京都の赤松一族
満祐と嘉吉の乱
政則とその妻洞松院局
政則の三ヵ国守護職復活
洞松院局と義村
赤松氏の終焉
晴政の時代
義祐と則房
赤松一族の昔語り―エピローグ
あとがき
主な参考文献