出版社内容情報
【目次】
序章 日本の住まいの特質
Ⅰ 寝殿造以前―「壁の空間」の住まい
第1章 竪穴住居と掘立柱建築
縄文時代の住まい
弥生時代の住まいと集落
古墳時代の豪族居館
家屋文鏡
家形埴輪
大王の館
継体天皇の系譜
第2章 奈良時代の宮殿と貴族住宅
律令制度の成立と都市・宮殿の建設
大化の改新と難波宮
飛鳥宮と藤原宮
奈良時代前期の平城宮
平城宮内裏から平安京内裏へ
奈良時代の貴族住宅
藤原豊成板殿
Ⅱ 寝殿造―「柱の空間」の住まいの誕生
第1章 寝殿造の成立
正月大饗
正月大饗の宴の二部構成
内裏の模倣
蔀の成立
第2章 寝殿造の空間構成
寝殿
渡殿と透渡殿
東対
中門・中門廊・西透廊
南庭
白砂・池
侍廊と外出居、台盤所廊
車宿と随身所
門と塀
西面の建物
第3章 寝殿造の儀式空間
幻の任摂政大饗
寝殿で行われた宴会
寝殿で行われた儀礼・対で行われた宴会
対での宴会
寝殿の儀式・対の儀式
対の平面の変化
儀式空間の装束
第4章 寝殿造の生活空間
『類聚雑要抄』室礼指図の立体図
『類聚雑要抄』の指図
柱間二間の生活空間
湯殿とトイレ
第5章 遣戸の発明
紫宸殿
清涼殿の整備
清涼殿における遣戸の成立
遣戸の普及
儀式用の住まいと居住用の住まい
白河上皇の六条殿
平清盛の六波羅泉殿:居住用の屋敷の特徴
総柱建物
九条兼実の冷泉富万里小路邸:総柱建物と任大臣大饗
近衛殿指図
東三条殿の焼失と最後の正月大饗
Ⅲ 書院造―「柱の空間」の住まいの完成
第1章 寝殿造から書院造へ
慕帰絵詞
母屋・庇から「間」へ
床の間(押板)・違棚・付書院
上段
帳台構
第2章 鎌倉・室町幕府の空間と儀式
鎌倉幕府の空間
大倉御所の焼失とその後の鎌倉将軍邸
室町幕府の正月儀礼
義満以前の室町将軍邸
義満の室町殿
北山殿と金閣
北山殿行幸
第3章 会所と対面所
公卿座から会所へ
室町将軍邸の東面と西面
義教邸の対面空間
義教の室町殿
会所とは何か
義政の烏丸殿と室町殿
義政の東山殿
第4章 近世武家住宅の成立
大坂城と聚楽第
千利休と待庵
家康による江戸城・二条