出版社内容情報
天皇や皇子の宮殿、蘇我氏の邸宅、寺院など、新たな発掘成果で人びとを絶えず魅了する飛鳥・藤原の地。宮殿の造営、都市の生活や景観、天皇の権威を示す儀礼、渡来人の技術導入を詳述し、万葉歌の情景にもふれ、今も姿をとどめる数々の史跡へと誘う。東アジア史の中で「日本国」の誕生と文明化の過程を跡づけ、世界に誇れる遺跡群の価値を発信する。
内容説明
天皇の宮殿、蘇我氏の邸宅、寺院など新たな発掘成果で人びとを魅了する飛鳥・藤原の地。宮都の造営、天皇の儀礼などを詳述し、東アジア史の中で「日本国」の誕生と文明化の過程を跡づけ、遺跡群の価値を世界へ発信する。
目次
プロローグ 飛鳥・藤原の遺跡の価値を見なおす
第1部 飛鳥・藤原京の宮都を捉えなおす(魅惑する飛鳥・藤原―文明開化を告げる遺産群―;飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群―世界遺産登録に向けての現状―;飛鳥文化の形成と渡来人;飛鳥・藤原地域の万葉歌と考古学的成果;考古学から見た斉明朝)
第2部 飛鳥・藤原京の都市生活(人・車・駄・舟・桴;飛鳥・藤原京の都市生活;よみがえる飛鳥の都市景観;藤原宮と新益京―律令国家誕生の舞台―;「日本国」誕生の日)
著者等紹介
木下正史[キノシタマサシ]
1941年東京都に生まれる。現在、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アマノサカホコ
6
東大阪市図書館。歴史を知って土地を訪れると感動は倍増。借りてみた。世界遺産登録推進専門委員会委員長の著書本。初出として紹介されている本が古いものもあり今では変わっている歴史も多くあると思うので鵜呑みにせずに調べて学んでいきたい。観光客として気軽に読むには難しいかも。遺跡の建物の大きさや尺度、礎石立ちなのか日本古来の建築方法の掘立柱なのか情報を集めている人にはオススメ。16ページに大化の改新のクーデター後とあるが、今は乙巳の変。大化の改新は富と権力を天皇に集める中央集権国家を目指す政治改革を指す。2025/03/14