出版社内容情報
室町・戦国時代に制定された法はいかなるものであったのか。その多様な内容や史料のあり方、研究上の争点をわかりやすく紹介。幕府・守護・在地領主・戦国大名・公家・寺社・村・町など、さまざまな階層の権力に制定・運用された法の形式や内容を解説。学問・身分・家族・経済・軍事・宗教・災害・慣習などから法と社会の特質を考える注目の一書。
内容説明
室町・戦国時代における法の多様な内容や史料のあり方、研究史、争点などをわかりやすく紹介。さまざまな階層の権力に制定・運用された法の形式や内容を解説。法と密接な諸領域から法と社会の特質を考える注目の一書。
目次
序論 室町・戦国時代の法の世界
第1部 諸権力の法(室町幕府法―法と裁判の特質;守護の法―周防国大内家の法を中心に;在地領主法―「領主制論」的視角の成果と限界;戦国大名の分国法―大名領国のための法典;戦国大名の法規・法令―「型」と正当性;公家法―公武政権と社会の慣習;寺社法―聖と俗の狭間で;村法―惣村文書と村掟;町法―京都の事例から)
第2部 法の諸領域(学問と法―清原宣賢と式目注釈;身分と法―身分の体系化と可視化;家族と法―相続と婚姻を中心に;経済と法―徳政令と撰銭令;軍事と法―軍隊の編成と規律;宗教と法―法華宗の京都進出と為政者の宗教政策;災害と法―戦国大名による災害対応;慣習と法―民間慣習の成文化)
著者等紹介
松園潤一朗[マツゾノジュンイチロウ]
1979年、福岡県に生まれる。2010年、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。現在、一橋大学大学院法学研究科准教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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