近代東京の地政学―青山・渋谷・表参道の開発と軍用地

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近代東京の地政学―青山・渋谷・表参道の開発と軍用地

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642083430
  • NDC分類 213.6
  • Cコード C1021

出版社内容情報

東京西郊の「山の手」台地は近代都市空間としてどう開発されたか。地形と軍事が地域社会に与えた影響を地政学の視点を交え読み解く。流行最先端のものがあふれる青山・渋谷・表参道には、江戸期から昭和戦前までの様々な痕跡も見出すことができる。新国立競技場の場所には幕府の火薬庫があり、渋谷には水車小屋が点在し、表参道では陸軍兵士が行進した。東京西郊の「山の手」台地は近代都市空間としてどう開発されたのか。地形と軍事が地域社会に与えた影響を地政学の視点を交え読み解く。

はじめに―探訪「青山・渋谷・表参道」/江戸・東京西郊の地政学(台地の地形学/武家地と町人地/近代の開発と軍用地)/幕府の■硝蔵(江戸城と火薬/「山の手」の火薬庫/鉄炮と鷹狩り/黒船来航と火薬製造/幕末の火薬争奪)/渋谷の町方・村方―江戸から明治へ(町場の暮らし/道玄坂の富士講と「水」/渋谷川の水車小屋)/明治の青山―火薬庫から青山練兵場へ(近代の軍制と軍用地/東京西南部への展開/青山練兵場と自由民権)/軍用地と渋谷(軍事都市東京/代々木村の強制移転/天皇の行幸路/渋谷の人口急増)以下細目略/大正の表参道と明治神宮/道玄坂と盛り場の形成/終章 「二つの練兵場」から「二つの国立競技場」へ/あとがき―山手の胸黒、下町の襟黒

武田 尚子[タケダ ナオコ]
著・文・その他

内容説明

新国立競技場の場所にはもともと幕府の火薬庫があり、渋谷には水車が点在し、表参道を兵隊が行進した。地形と軍事が地域社会に与えた影響を読み解き、東京西郊が近代都市空間に変容するプロセスを地政学の視点から辿る。

目次

第1章 江戸・東京西郊の地政学
第2章 幕府の焔硝蔵
第3章 渋谷の町方・村方―江戸から明治へ
第4章 明治の青山―火薬庫から青山練兵場へ
第5章 軍用地と渋谷
第6章 大正の表参道と明治神宮
第7章 道玄坂と盛り場の形成
終章 「二つの練兵場」から「二つの国立競技場」へ

著者等紹介

武田尚子[タケダナオコ]
お茶の水女子大学文教育学部卒業。2000年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、早稲田大学人間科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クサバナリスト

9
表参道は古くからある道だと思っていたが、実は大正時代に「青山、代々木二つの練兵場」をつなぐ道として陸軍省が関わっていたことを知った。

アメヲトコ

6
今やスポーツの名所である神宮外苑と代々木。しかしそこには江戸時代以来の軍事空間としての歴史が深く関わっていた(建設中の新国立競技場はもとは幕府の火薬庫!)ことを本書は指摘します。渋谷や表参道など、現代のイメージとは異なる顔が見えてきて面白いです。2019/06/09

onepei

3
表参道の成り立ちが興味深い2019/04/11

3
地形と軍事が近代東京の地域社会に与えた影響を地政学の視点を交え読み解く本。2020年、五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の所在地はなぜ、都心の西側なのか。1657年の明暦の大火で江戸城内にあった幕府の火薬庫が爆発したのを機に、外堀の外側の千駄ヶ谷に火薬庫が移され、継いだ明治政府は青山に練兵場が開設するなどの政策で、江戸城周辺が軍事色の濃い空間となる。戦後は占領軍にそれらが接収されたが、1964年の東京五輪前に返還されて競技場となった。成り立ちを軍事の側面から見ると、全く別の顔が見えてくる。2019/03/18

こーら

1
ぱーーーっと目を通した。タイトルを見て東京各所の地形や町の特徴がどのように活かされるのか気になった。 ただ本の中身は人物や事実が書いてあるだけで、ストーリー性を感じず自分は惹かれなかった。 自分は「地理や地政学」というのは好きだが、具体的にどんなところが好きなのかがわかってない。2024/11/09

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