考える江戸の人々―自立する生き方をさぐる

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642083324
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1021

出版社内容情報

「平和」が実現した江戸時代。大名の責任意識から庶民の寺子屋教育まで、考え、工夫して行動することが肯定されていく過程を描く。中世までは、戦や災害などの苦難に対し、神仏に祈るのみで自ら克服しようとすることがなかった。大きな社会変動を経て「平和」が実現した江戸時代に入ると、神仏の加護ではなく人の力で問題を解決するべきだと考えるようになっていく。大名の責任意識から庶民の寺子屋教育まで、考え、工夫して行動することが積極的に肯定されていく過程を描く。

?人を救うのは人だけだ?/名君の条件(井伊直孝の治者意識/直興の教諭と木俣氏の諫言)/近世的思想とは(中世の思想・文化状況/藤原惺窩と林羅山/那波活所の思想/活所の中人思想/伊藤仁斎と荻生徂徠)/中間管理職を生きる(独立の精神/自立する武士の生き方/工夫する庄屋の生き方)/拡大する庶民の世界(旧五個荘町域での寺子屋教育/寺子屋時習斎/時習斎門人姓名録の分析/幕末段階での就学率/五個荘町域外の入門者/五個荘商人の教養と商業倫理)/創意工夫する現代社会

柴田 純[シバタ ジュン]
著・文・その他

内容説明

戦や災害などの苦難に対し神仏の加護頼みであった中世から、人の力で問題を解決すべきとした江戸時代へ。大名の責任意識から庶民の寺子屋教育まで、考え、工夫して行動することが積極的に肯定されていく過程を描く。

目次

“人を救うのは人だけだ”
1 名君の条件
2 近世的思想とは
3 中間管理職を生きる
4 拡大する庶民の世界
創意工夫する現代社会

著者等紹介

柴田純[シバタジュン]
1947年、愛知県に生まれる。1981年、京都大学大学院博士課程国史学専攻単位取得満期退学。元京都女子大学教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

34
おもしろかった。◇自分のこと世界のことを神仏や主君に任せることなく、自分で考えて行動していく自律性。それが江戸時代前期~中期に始まり、為政者たちだけではなく役人や地域の指導者、さらには町人へと浸透していったことを事例を上げ描いていく。蟠桃や蒹葭堂、源内や伊能忠敬など、これまで追いかけてきた市場の倫理を持って生きる商人や学者たちは出てこないから余計に、自律的な生き様は別の形で武士側にもあるのだと知らされる。ああ、結構単純な見方をしてきたんだな(恥)。◇近江商人の町五箇荘の就学率ヤバいな、ほぼ100パーやん。2018/12/05

田中峰和

7
中世は神仏が支配していた時代、救いはつねに神仏にもたらされ、人は無力な存在でしかなかった。戦国時代になると、戦乱に翻弄され神仏の救いに疑いをもつようになった。そして近世、江戸時代になると農業生産の効率化や平和によって人口は急激に増加。このような安定は人間のもつ力に自負をもたらし、自立する生き方が探られ始めた。身分が固定された封建社会とはいえ、武士や商人、農民それぞれの倫理を極めるようになる。農民層の識字率を高めた寺子屋制度について五個荘町の事例が挙げられる。ある村では義務教育化まで実現した熱心さに驚く。2018/06/06

snow

5
大学教授が書いた、正統派学術論文。図書館の「今月の新刊コーナー」に置いてあったので飛びついたが、江戸好き、時代物好きが楽しんで読める本とは一線を画す。その上、現存する資料に基づく論文なので、歴史小説好きによっては夢が壊される危険もあり。寺子屋は浪人の十八番だと思っていたが、文字通り、僧や神官など、宗教関係者が開いていたものの方が多かったとか、戦国時代以前は、あらゆることが神頼みだったから、人が何かを解決できるという考え自体が戦国以降のものであるとか、ためになる事もたくさんあった。2018/09/13

Murami Sachiko

2
面白かった2018/11/30

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