出版社内容情報
環濠集落から近世城郭へ、いかなる変遷を遂げたか。「軍事」と「日常」の二つの視点から実態を探り、都市空間論まで踏み込んで解明。天守が聳え(そびえ)、石垣が巡り、白塗りの櫓(やぐら)や壁を持つという「城」は近世のものであり、古代・中世の城とはまったく異なる。時代と共に変遷する城の実態を「軍事」と「日常」の二つの視点から探り、都市空間論まで踏み込んで解明する。北日本や琉球も独自の地域として取り上げ、朝鮮半島との関係などアジアの視野も踏まえて検証した新たな“城”の通史。
序/? 弥生時代から平安時代(防御施設の登場〈環濠集落と高地性集落/豪族居館と王宮〉/古代都城と律令国家〈王宮から都城へ/律令体制と地方官衙〉/西日本の古代山城〈古代山城とは/白村江敗戦と山城/天武・持統朝と山城/奈良時代の山城〉/東北の古代城柵〈城柵の設置/三八年戦争と城柵/蝦夷と城柵〉/古代城郭の終焉〈古代山城の変貌と選士統領制/征夷の終了と鎮守府体制/中世への胎動〉/東アジアの城郭文化〈中国/朝鮮半島/アジアからみた日本の城〉以下細目略)/? 平安時代末期から室町時代(平安時代末期/鎌倉時代から南北朝時代へ/南北朝時代から室町時代へ)/? 戦国時代(戦国時代の到来と城館/戦国大名と城館/戦国城館と城下町)/? 安土・桃山時代から江戸時代へ(安土・桃山時代の城館/江戸時代)/展望
齋藤 慎一[サイトウ シンイチ]
1961年、東京都に生まれる 江戸東京博物館学芸員 ※2011年5月現在【主な編著書】中世東国の領域と城館 戦国時代の終焉 中世武士の城 中世を道から読む
向井 一雄[ムカイ カズオ]
内容説明
環濠集落から近世城郭へと、時代と共にいかなる変遷を遂げたのか。「軍事」と「日常」の二つの視点から実態を探り、都市空間論まで踏み込んで解明。北日本や琉球、アジアの視野も踏まえて検証した新たな“城”の通史。
目次
1 弥生時代から平安時代(防御施設の登場;古代都城と律令国家;西日本の古代山城;東北の古代城柵;古代城郭の終焉;東アジアの城郭文化)
2 平安時代末期から室町時代(平安時代末期;鎌倉時代から南北朝時代へ;南北朝時代から室町時代へ)
3 戦国時代(戦国時代の到来と城館;戦国大名と城館;戦国城館と城下町)
4 安土・桃山時代から江戸時代へ(安土・桃山時代の城館;江戸時代)
展望(「城とは何か」;城館研究の課題;城館研究の意義)
著者等紹介
齋藤慎一[サイトウシンイチ]
1961年東京都に生まれる。1987年明治大学大学院文学研究科史学専修博士後期課程退学。現在、公益財団法人東京都歴史文化財団江戸東京博物館学芸員、博士(史学)
向井一雄[ムカイカズオ]
1962年愛媛県に生まれる。1986年関西大学経済学部経済学科卒業。1991年から古代山城研究会を組織し、現在、古代山城研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Kiyoshi Utsugi
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