出版社内容情報
お盆の行事には先祖の眠る墓地で飲食する地域や、死穢(しえ)の場所として忌避し墓参りもしない地域など、日本の各地で大きな違いがある。また、近年は火葬の普及で、土葬がほとんど姿を消した。こうした葬送墓制の地域差の意味と、現代の大きな変化とを柳田國男が提唱した比較研究法により分析。葬送と供養の伝統がなぜ変容したのか、その意味を問い直す。
内容説明
盆行事には、墓地で飲食する地域や死穢の場所として墓参しない地域など、各地で違いがある。また近年、土葬は姿を消した。こうした差異や変化を柳田國男が提唱した比較研究法により分析。伝統の変容の意味を問い直す。
目次
民俗研究映像「盆行事とその地域差」―盆行事の民俗史/火葬化の現在史
葬儀は誰がするのか、してきたのか?―血縁・地縁・無縁の三波展開
祖霊とみたまの歴史と民俗
葬法と衛生観念―山形県内の事例を参考にみる移り変り
自動車社会化と沖縄の祖先祭祀
列島の民俗文化と比較研究
討論
著者等紹介
関沢まゆみ[セキザワマユミ]
国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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