内容説明
終戦記念日になると内外から注目される靖国神社だが、もともと対外戦争の戦没者を祀る施設ではなかった。創建当初から国家目標だった志士たちの合祀過程を、維新の勝者と敗者の視点から探り、靖国祭神の実像に迫る。
目次
1 靖国の祭神とは何か(対外戦争の戦没者追悼施設なのか;長州藩が主導した東京招魂社創建)
2 「英霊」創出と排除の論理(井伊直弼と吉田松陰のそれから;水戸天狗党復権・顕彰の時代;非合祀の群像;重複合祀と変名問題)
3 対外戦争時代の特別合祀(維新の勝者と敗者の融和;第一次大戦中の特別合祀;第一次大戦後の特別合祀)
著者等紹介
吉原康和[ヨシハラヤスカズ] 
1957年、茨城県に生まれる。1980年、立命館大学卒業。1986年、東京新聞(中日新聞東京本社)入社。東京本社社会部、特別報道部デスク、水戸、横浜両支局長を経て、東京本社写真部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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  感想・レビュー
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林 一歩
17
          
            感想としては、「勝てば官軍」 だな。これに尽きる。2015/01/03
          
        takao
2
          
            ふむ2021/12/16
          
        在我壷中
1
          
            『靖国神社に祀られている祭神はと云えば多くの人が最初に思い浮かべるのは太平洋戦争の戦没者では無かろうか』こうして始まり、結び、あとがきを『思わぬ深みに嵌ってしまった』と『物事の本質は出発点に隠されているはず』さてさて『無宗教』を唱えて憚らない日本人、著者へ問う『神道は宗教か』『祭神』と『御神体』余計な事ではあるが著者には『明治神宮の祭神』をご存じだろうか書き出し同様に何方もが『明治天皇』と思い浮かべるのだろう。しかし明治神宮には『天照大神』と答えるのです。『宗教』『神道』『神社』ならば祭神は天照大神2015/01/31
          
        Shigeo Torii
1
          
            まさに勝てば官軍❗️やはり(時の権力)政治が、巾をきかせるのね。それと別に人名や年号が、、、、。忘却とは、忘れ去ることね、、、。2014/09/26
          
        里の縁
0
          
            死者を弔うのは生者の勤めというが、幕末を生き残った者たちにとって靖国神社はまさにそのような場所であった。  明治初期は幕末の生き残りも多く、生き残りは殉難した仲間達を絶対に慰霊し、顕彰してみせるという強い信念を持っていた。 特にそれが強かった、水戸と会津の合祀への執念は靖国神社の祭神にもあらわれるてる。  靖国神社は慰霊だけではなく顕彰の社というのは幕末殉難者をみてるとより思いおこされる。  改めて維新の殉難者達に頭を下げる思いになった一冊2020/09/03
          
        

              
              
              
              

