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ふるさと資源化と民俗学

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  • サイズ A5判/ページ数 298p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642081900
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C3039

出版社内容情報

近年、「日本人の心のふるさと」として棚田や合掌造りなどの農山村地域を観光地に開発する試みが進められている。白川郷、沖縄竹富島、飛騨高山などで行われている観光資源化から、地方の民俗を一面的に賛美して「美しい日本」を築こうとする現象の背景と実態を解明。民俗学は現場や地方行政とどう関わるのかを考え、民俗文化の観光資源化の問題点を探る。

内容説明

近年、棚田や合掌造りなどの農山村地域が「心のふるさと」として観光化されつつある。白川郷、沖縄竹富島などの実情から、地方の民俗を一面的に賛美して「美しい日本」を築こうとする民俗文化の観光資源化の問題点を探る。

目次

1 戦後日本の民俗文化政策(文化という名の下に―日本の地域社会に課せられた二つの課題;「ふるさと文化再興事業」政策立案過程とその後;グリーン・ツーリズム政策は地域を守れるか)
2 資源化の現場と地域の実践(コスメティック・アグリカルチュラリズム―石川県輪島市「白米の千枚田」の場合;世界遺産という「冠」の代価と住民の葛藤―「白川郷」の事例から;「文化」を指定するもの、実践するもの―生活の場における「無形民俗文化財」 ほか)
3 現場と民俗学はどう関わるか(被差別部落における文化資源の活用と「民俗」;複数の民俗論、そして複数の日本論へ;民俗から「文化」への転移―飛騨地方におけるその意味作用 ほか)

著者等紹介

岩本通弥[イワモトミチヤ]
1956年東京に生れる。1985年筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程満期退学、国立歴史民俗博物館助手、東京大学教養学部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。