内容説明
古代朝鮮史の研究は、これまで史料が限られていたが、木簡の出土は状況を変えつつある。ここに多くの木簡の釈文を掲載し、研究上基本的な情報を提供する。咸安・城山山城や慶州・雁鴨池など、朝鮮半島各地から出土した木簡を検討し、日本の木簡との共通点や相違点を解明。朝鮮半島の古代政治情勢のみならず、東アジア文字文化の実像にも言及する。
目次
1 咸原・城山山城木簡(城山山城木簡のフィールド調査;城山山城木簡の製作技法;城山山城木簡と六世紀新羅の地方支配;研究動向)
2 『論語』木簡(朝鮮半島出土『論語』木簡と新羅の儒教受容;東アジアにおける文字文化の伝播;「視覚木簡」としての『論語』木簡)
3 その他の木簡(慶州・雁鴨池木簡と新羅の内廷;近年出土の木簡)
古代東アジアにおける文字文化の広がり
著者等紹介
橋本繁[ハシモトシゲル]
1975年群馬県に生まれる。2007年早稲田大学大学院文学研究科史学(東洋史)専攻博士後期課程修了。現在、早稲田大学非常勤講師・博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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