出版社内容情報
高句麗中期の国王、広開土王の功績を称え造られた広開土王碑。その墨本は数多く存在し、原石拓本・墨水廓填本・石灰拓本の三類型に分けられる。本書は、類型判別の基準の拡大・多様化に紙墨の用法等も加えて、墨本制作の変遷過程を考察。それぞれの作成事情や性格を検証し、人為的加工のない墨本を明らかにするとともに、碑文研究に新知見を提示する。
目次
序論 「広開土王碑」研究と墨本論
総論「広開土王碑」と墨本類型論
各論1 「原石拓本」A型墨本の研究
各論2 「墨水廓填本」B型墨本の研究
各論3 「石灰拓本」C型墨本の研究
各論4 「模刻本」D型墨本の研究―池上庄治郎本と高麗神社本
附録1 類型別の「広開土王碑」墨本目録(案)
附録2 「広開土王碑」釈文
著者等紹介
武田幸男[タケダユキオ]
1934年山形県上山市に生まれる。1961年東京大学大学院修士課程修了。北海道大学助教授・東京大学教授・名古屋市立大学教授を経て、東京大学名誉教授、博士(文学、東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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