内容説明
自らの未来を植民地にかけ、海の彼方へと雄飛した古代ギリシアの人々。彼らがシチリア・南イタリア・エジプトに広く残した遺跡・遺物の数々を、文化史を基礎にさまざまな角度から描き出すユニークな書。著者長年の踏査に基づく現地の実情のつぶさな報告と、多くのオリジナル写真の掲載は、古代ギリシアの一大ロマンを偲ぶ旅の書としても読者を魅了する。
目次
1 アーモンドの花咲くシチリア島
2 ヴェスヴィオの煙たなびく南イタリア
3 シルクロードの南イタリア
4 ギリシア人の海外植民
5 ティモレオンとシチリア人
6 植民都市の哲学と芸術
7 ギリシア人のエジプト移住