内容説明
戦争を体験し、その反省の上に戦後歴史学をリードしてきた碩学が、自らを振り返る歴史随想。予科練・海兵の教官体験や特攻・天皇制などに言及し、平和の尊さを語り継ぐ。生まれ育った神戸など、社会・世相にも触れる。
目次
1 戦時中の体験と回想(『万葉集』と土浦海軍航空隊;文弱の徒 ほか)
2 戦争について(正義と戦争;特攻作戦をどう思うか―誇るべきか;恥ずべきか ほか)
3 天皇・天皇制について(与謝野晶子反戦詩の背景と上方文化の伝統―晶子は天皇をどう見たか;ポツダム宣言の受諾はなぜ遅れたか―敗戦六十一年目の夏に思う ほか)
4 社会と世相(ある日の岩波書店小売部;家庭農園の収穫 ほか)
5 神戸の思い出(食は神戸にあり―神戸のうまいものめぐり;私の生れた神戸市荒田町の思い出と歴史 ほか)
著者等紹介
直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919年兵庫県に生まれる。1943年京都帝国大学文学部国史学科卒業。大阪市立大学教授、岡山大学教授、相愛大学教授、甲子園短期大学教授を経て、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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