内容説明
班田図・荘園図・国絵図・鳥瞰図・伊能図・世界図…。日本に数多く残されている地図はいかなる目的で作製・利用されてきたのか。古代・中世の地図からデジタル・マップまで、日本地図の歴史を豊富な図版とともに解説。
目次
1 古地図の表現と機能
2 古地図の古代・中世
3 江戸幕府の地図編纂
4 近世の都市図
5 マクロな日本図とミクロな地域図
6 東西交流の隆盛と世界観
7 近現代の地図
著者等紹介
金田章裕[キンダアキヒロ]
1946年富山県に生まれる。1974年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、大学共同利用機関法人人間文化研究機構長、博士(文学)
上杉和央[ウエスギカズヒロ]
1975年香川県に生まれる。2004年京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学。現在、京都府立大学文学部准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
9
2012年刊。古代から現代までの日本の地図の歴史を通観した一冊です。古代・中世(2割ほど)が金田氏、近世・近代(8割ほど)が上杉氏の分担で、後者の方が圧倒的に読みやすい(小声)。図版も白黒ながら豊富で、目配りもきいていて教科書的にも使いやすい内容です。すでに12年前の刊行で、以降の研究の進展もフォローせねば。2024/02/22
たぬき
1
世界の認識2012/04/18
onepei
0
大学の教科書みたいだけどよくまとまっていると思った。2012/06/01
Teo
0
何となく買ってみたが実は12年発行の本だった。でも中身はそう古い訳でもなく、日本における地図の歴史を通時的に見られた。大雑把に言うと日本の地図は洛中洛外図とか行基図とか伊能忠敬図程度しか知らないが、その足りなさを補ってくれた。迅速測図は名前だけは知っていたが地域限定だったんだ。あと子供の頃は五万分の一図が基本図でそれより細かい二万五千分の一図は未だ未だだなと思っていたけど今はもう二万五千分の一図が基本図なんだな。2024/09/16