出版社内容情報
坂上田村麻呂に置去りにされた蝦夷の娘の悲恋、金を掘った鎌倉武士による寺社建立、みちのくを旅した中世の「黄門様」北条時頼…。伝説はどのように生まれ、どう受け継がれてきたのか。歴史的事実をふまえた伝説と民話的伝説が地域に与えた影響力=「文化力」を解明。伝説を民衆が生き抜くためのエネルギーとして捉え、歴史学と民俗学の接点を探る。
内容説明
坂上田村麻呂に置去りにされた蝦夷の娘の悲恋、みちのくを旅した中世の「黄門様」北条時頼…。伝説はどのように生まれ、どう受け継がれてきたか。民衆が生き抜くエネルギーとなった伝説が地域に発揮した力を解明する。
目次
1 伝説の歴史と地平(伝説研究の歴史;新たな伝説世界の地平)
2 「歴史的伝説」の世界(「みちのく」の開拓と布教;「みちのく」を旅する中世の黄門―北条時頼;謎の海外伝道者―日蓮宗日持)
3 「民話的伝説」の世界(和人地の伝説背景;伝説にみるアイヌと和人地の創出)
4 北方伝説の風土(近世蝦夷地の開拓と宗教;近代北海道の開拓と宗教;北方伝説の文化力)
著者等紹介
佐々木馨[ササキカオル]
1946年秋田県に生まれる。1975年北海道大学大学院文学研究科博士課程日本史学専攻中退。北海道教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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