内容説明
「性差」や「文化的・社会的性」と訳されるジェンダー。その概念が日本に導入された際の困難を辿り、ジェンダー史成立までを描く。研究をリードしてきた著者の多彩な成果を集めた、ジェンダー史を学ぶ人々に贈る必読の書。
目次
ジェンダー史の地平―序にかえて
第1部 ジェンダー史への歩み(ジェンダー概念と歴史学;国際化のなかの女性史とジェンダー史;ジェンダー史と学術の再構築)
第2部 ジェンダー史の論述(日本近世農村におけるマスキュリニティの構築とジェンダー―集団化・組織化と権力作用をめぐって;『誹風柳多留』のディスクール―ジェンダー・階級・身分;転換期のジェンダー分析―明治維新の人物研究について)
著者等紹介
長野ひろ子[ナガノヒロコ]
1949年茨城県に生まれる。1978年東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。中央大学経済学部教授、経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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