内容説明
仏教の伝来は、日本の国家形成や文化にいかなる影響を与えたのか。天皇号と日本国の誕生、聖徳太子の実像、行基の活動、女性の仏教信仰の実態などの重要テーマを軸として古代仏教史像の再構築を試みる格好の入門書。
目次
1 古代仏教史をどうとらえるか(古代仏教史再考―総論;天皇制度の成立と日本国の誕生)
2 古代仏教の実像を求めて(近代歴史学と聖徳太子研究;『日本書紀』と道慈;行基と霊異神験;東アジアの中の神仏習合)
3 古代の女性と仏教(女性と仏教をめぐる諸問題;『日本霊異記』の中の女性と仏教)
著者等紹介
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1955年東京都に生まれる。1986年上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moonanddai
7
奈良時代の仏教、特に、律令制の国家仏教の中で、民衆に仏教を広めたという行基の仏教をもう少しイメージしたく読んでみました。ところが、(私の常識とは異なり)伝来後1世紀も経ると仏教も相当広がっていたようで、「国家仏教は古代仏教の一部構成するに過ぎず」「他に貴族の仏教、宮廷の仏教、地方豪族の仏教、民衆の仏教が、互いに連関する」という状況での行基の存在という理解をすべきようです。弾圧はあったものの後に大僧正になったように、国家仏教対民衆仏教という対立的な関係で理解すべきではようです。(続)2020/10/20
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https://claude.ai/public/artifacts/3f3b2b6a-8a09-4876-8a69-29719c6664dd 2025/06/21
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