内容説明
古代の中国で、祭祀用の青銅器に飾られた神の像=獣面紋。自然に存在しない形で使われる虎の耳や水牛の角は、何を意味するのか。鳥神や人面をもつ神など、獣面紋の移り変わりを解説し、人々の信仰の姿を描き出す。
目次
1 獣面紋とはどういうものか
2 良渚文化の獣面紋
3 新石器時代から殷周時代の変化
4 獣面紋の成り立ち
5 珍しい獣面紋
6 複合獣面紋
7 春秋、戦国時代、それ以後
著者等紹介
林巳奈夫[ハヤシミナオ]
1925年神奈川県に生れる。1950年京都大学文学部史学科卒業。現在、京都大学名誉教授。文学博士
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感想・レビュー
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しろきいろ
7
図書館。斜め読み。古代の中国で祭祀用に作られた青銅器獣面紋からその当時の信仰や生活を垣間見る。図版が豊富で楽しい。林先生の簡潔ながらユーモアのにじみ出る筆運びも理解を大いに助けてくれる。尋常でない目玉の存在感は大事な食べ物を守ってもらうためのまさに死活問題だったんだなあ。2020/01/04
tama
7
図書館本 饕餮文様そのものをよく見たかったので。アイヌ文様も似てるし。古代人の「そう見る力」も凄いが、著者の「そう見ちゃうチカラ」も物凄いなぁ(若干呆れつつ書いてます)。図・写真がとにかく多く、巻末近くは在庫一掃ぶちまけてる。饕餮文の沢山載ってる本って少ないので嬉しい。山羊頭で身体は人間、股間丸出しの神って西の方の悪魔じゃないの?これを信仰した、じゃなくて鬼瓦と同じ邪悪除けの脅しと思うけど。「羊」は「陽」だからということで、股間に山羊角のついた獣面が描かれた男性像というのは凄いなー。ビンビンですね!2017/03/24
in medio tutissimus ibis.
2
古代中国の青銅器にあらわされる饕餮=獣面紋は最高神「帝」(と、時にはそれに配された王も伴う)である。獣面紋の原型となる虎、水牛、鳥などはトーテムである証拠はなく、その一族を表彰する記号であったと著者は考える。これら『山海経』に出てくるような怪物は時代を経るに至って人間らしく表される様にもなるが、異類である証拠としてその時代の良民は決してしない蓬髪であったり、また奴隷の如き辛の瘢痕を表すV字形の印を戴く。祖を同じくする殷周の時代は通じて形式の大きな変化はなかったが、春秋戦国時代に下るにつれ獣面紋は衰退する。2016/06/30
戦狐
2
青銅器などに表される饕餮などの獣面紋が紹介、解説されていて、中には日本の寺の札などの絵柄に通じる物も数多く見受けられ参考になった2015/12/29
未完AAA
1
図が多くて面白かったのだけど、本文で示されるときに探しにくいこと探しにくいこと…こういうとき、別冊子にしてほしいと思うけど難しいのだろうなぁ!漠然と饕餮文、ではなく色々な動物がいるということ、分類的な試みもあるということは分かったが、難しかったよ…。2017/04/11
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