出版社内容情報
おかげさまで増刷出来!
主な書評
福島民報 他 2004.3.27 著者と語る 大隅和雄先生
朝日新聞夕刊 2004.3.8 評論・エッセー文芸21 長田 弘氏(詩人)
名門の一族に生まれ、和歌で認められるものの父の跡を継げず、世捨て人のようにひっそりと山里で暮らした鴨長明。「ゆく河の流れは絶えずして…」で始まる『方丈記』は、激動の時代にあって人生や社会の地獄を見た経験と、方丈という小さな建物に託した心の揺れ動きを記している。京都の変容、隠者のあり方、浄土信仰の浸透など、中世文化を読む。
〈主な目次〉鴨長明と『方丈記』(隠者の文学/『方丈記』の読み方/『方丈記』の序章と下敷き)/五つの不思議(「予、ものの心を知れりしより」/安元の大火/治承の旋風/他)/鴨長明の出自と出家(都市の孤独/鴨社と長明/長明の心と人生観/他)/草庵の生活と浄土教(日野の里/長明の方丈/阿弥陀信仰と浄土教/他)/さまざまな『方丈記』と『池亭記』(「略本方丈記」と「広本方丈記」/『池亭記』を読む)/日本人の人生哲学(『方丈記』と仏教/『方丈記』の結論)
内容説明
世を捨て山里に隠遁した鴨長明は、激動の時代にあって人生や社会の地獄を見た経験と、方丈という小さな建物に託した心の揺れ動きを『方丈記』に記した。諦めや慰めの中で日々を暮らす現代日本人の処世観の源流にせまる。
目次
1 鴨長明と『方丈記』
2 五つの不思議
3 鴨長明の出自と出家
4 草庵の生活と浄土教
5 さまざまな『方丈記』と『池亭記』
6 日本人の人生哲学
著者等紹介
大隅和雄[オオスミカズオ]
1932年福岡県に生まれる。1955年東京大学文学部国史学科卒業。現在東京女子大学名誉教授
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tuppo
竹香庵