内容説明
天皇家の祖先とされる天照大神を祀る伊勢神宮。謎の多い神宮の歴史を大和朝廷と律令国家の関わりから追究。三輪山・香久山の神と雄略天皇、甘樫丘と蘇我氏、神託と怨霊、神観念の変遷と神社社殿の形成を考える。
目次
1 伊勢神宮の歴史(古代の伊勢神宮;律令制と伊勢神宮―滝川政次郎氏の批判に答える;伊勢神宮の成立について―天照大神の没落と復活)
2 山と森と川の神々(三輪山・香久山と雄略天皇;畝傍山と住吉神社;甘樫丘の政治と宗教;森と社と宮―神観念の変遷と社殿の形成;難波の柏の渡りについて)
3 神々の物語の諸相(『古事記』天孫降臨条の構成;日本神話はどうゆがめられたか;神託と怨霊)
著者等紹介
直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919年兵庫県に生まれる。1943年京都帝国大学文学部国史学科卒業。大阪市立大学教授、岡山大学教授、相愛大学教授、甲子園短期大学教授を経て、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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