内容説明
民俗社会のなかで、男と女をとりまく意識・規範はどのように移り変わっていったのか。恋愛・結婚・家庭を軸に生き生きと描き出す。地域、そして家族のなかで、ふたつの性が果たした役割と、人生の転機を明らかにする。
目次
男と女の諸相(民俗学とジェンダー;ジェンダーへのまなざしと「近代家族」;民俗社会における男と女;生き方の多様性を前提とする民俗学へ)
1 男の民俗誌(男性役割と「男らしさ」について考える;男子の成人儀礼と仲間たち―男の一人前とは何だったのか;村落社会に生きる男たち―トウヤ祭祀に見る男の生涯;男とお産―男はなぜ助産者には向かないのか;現代社会と男たち―男性問題の本質を考える)
2 女の民俗誌(産む身体;主婦になる;働く誇り;居場所探し)
3 恋愛・結婚・家庭(結婚と家庭の現在と過去;恋愛から見合へ;家制度下の婚姻儀礼;家制度と相反する婚姻・家族原理;家制度の崩壊と新しい家庭像)
著者等紹介
八木透[ヤギトオル]
1955年、京都府に生まれる。1984年、佛教大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、佛教大学文学部教授
山崎祐子[ヤマザキユウコ]
1956年、福島県に生まれる。1979年、東京女子大学文理学部史学科卒業。現在、学習院女子大学・白百合女子大学非常勤講師
服部誠[ハットリマコト]
1960年、東京都に生まれる。1983年、筑波大学比較文化学類卒業。現在、愛知県立旭丘高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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