出版社内容情報
非常時の治安維持のため行政・司法の全部または一部を軍に委ね、市民の権利を広範に制限する戒厳。戦前、明治憲法下に布かれた戒厳の事例から実態を検証し、自衛隊を有する現代日本と戒厳立法の可能性にも言及する。
【目次】
はじめに─戒厳の実情
第Ⅰ部 戒厳令成立の道程
一 市民の安寧を護るために
二 軍備拡充の申し子
三 登場した戒厳令
1 非常事態に備えて
2 一六カ条の法令
四 明治憲法下に入った戒厳令
1 国外地施行の経緯
2 非常警察の意味
3 二つの戒厳
4 治安出兵とは
第Ⅱ部 戒厳の実際
一 真正戒厳は明治期だけ
1 兵力と警察力の棲み分け
2 大津事件にみる方便的戒厳認識
3 日清戦争下で最初の試み
4 現実味のあった日露戦争時
二 明治・大正期の行政戒厳
1 第一号は日比谷焼き打ち事件下で
2 足尾銅山争議の誤伝された戒厳
3 関東大震災時の行政戒厳
三 昭和期も行政戒厳
1 幻となった初の合囲地境戒厳
2 二・二六事件での行政戒厳
第Ⅲ部 戒厳の影
一 太平洋戦争時における未発の戒厳
1 戦局の暗転とともに
2 実施に向かって
二 自衛隊と戒厳
1 検討されていた戒厳の実際
2 戒厳立法の可能性
おわりに─真の目的は権利の擁護・市民の保護
『戒厳』を読む…官田光史
内容説明
非常時の治安維持のため行政・司法の全部または一部を軍に委ね、市民の権利を広範に制限する戒厳。戦前、明治憲法下に布かれた戒厳の事例から実態を検証し、自衛隊を有する現代日本と戒厳立法の可能性にも言及する。
目次
第1部 戒厳令成立の道程(市民の安寧を護るために;軍備拡充の申し子;登場した戒厳令;明治憲法下に入った戒厳令)
第2部 戒厳の実際(真正戒厳は明治期だけ;明治・大正期の行政戒厳;昭和期も行政戒厳)
第3部 戒厳の影(太平洋戦争時における未発の戒厳;自衛隊と戒厳)
著者等紹介
北博明[キタヒロアキ]
1942年鳥取県に生まれる。2022年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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