出版社内容情報
江戸時代、「呪術師」の殿様がいた。当主が描く猫絵が鼠除けとして信仰された新田岩松氏。殿様は、権威を求める人々を糾合し倒幕に立ち上がる。近世社会を再考した名著に、岩松氏の絵画の祖と『松陰私語』の探索をめぐる補論を収録。
内容説明
江戸時代、「呪術師」の殿様がいた。当主が描く猫絵が鼠除けとして信仰された新田岩松氏。殿様は、権威を求める人々を糾合し倒幕に立ち上がる。近世社会を再考した名著に、岩松氏の絵画の祖と『松陰私語』の探索をめぐる補論を収録。
目次
一 年中行事からみた領主と農民(岩松氏の支配と下田嶋村;年中行事の諸儀礼;領主の勧農機能)
二 村の事件簿(領主・家臣・百姓;さまざまな事件)
三 殿様と「呪術」(領主の祭祀機能;在地の信仰習俗とのつながり)
四 貴種の血筋と権威(由緒・出入りの人々;武家屋敷への駆込み;新田官軍の決起と挫折)
補論 岩松孝純再考―新田岩松氏の「創られた伝統」
著者等紹介
落合延孝[オチアイノブタカ]
1948年東京都に生まれる。現在、群馬大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新田文庫の日記史料 交代寄合の支配 領民との関係性再考 領主の年中行事 勧農機能 呪術師としての側面 地域社会の権威浮上 近世社会を再考 深い人間関係 猫絵の殿様 領主と農民の関係性 祭祀儀礼 主従関係の更新 互酬的な儀礼 殿様の代替わり 知行所巡見 領主の勧農機能 村の事件簿 村中相談を重視 村の自治 領主の祭祀機能 在地の信仰習俗とのつながり 民間信仰の隆盛 新田氏の貴種性 除札の発行 由緒の者 出入りの者 武家屋敷への駆込み 離婚のアジール 新田官軍の決起 新田官軍の挫折 心意統治2025/05/24