娼婦と近世社会

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642077934
  • NDC分類 368.4
  • Cコード C1021

内容説明

近世社会には遊女・芸者・熊野比丘尼、隠売女・飯盛女・夜鷹など、さまざまに「性」を商品化された女性たちがいた。その実態を生活やこころの問題、梅毒や性愛のあり方も視野に入れながら描く。性の売り手・買い手が都市下層民まで拡大し、売買春を成り立たせてきた多様な歴史的背景を女性史の立場から探る。また、現代の「売春」論議にも一石を投じる。

目次

第1章 売春の歴史をめぐって
第2章 「売女」
第3章 近世の熊野比丘尼―勧進と売色
第4章 芸者の世界
第5章 近世の梅毒観
第6章 婚外の性愛―女性史から見た『好色五人女』
終章 近世売買春の構造

著者等紹介

曽根ひろみ[ソネヒロミ]
1949年静岡県生まれ。1980年一橋大学社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、神戸大学国際文化学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rollin'

2
出自の違う遊女と売女が、行為において同じ部分があるため、時代が下るにつれて境界があやふやになる。そんな時代に形成されたのが遊郭なのであろう。現代では想像するしかない遊郭の文化であるが、苦界と極楽が反転するロジックにとても惹かれる。遊女研究の必読書であると思う。2009/12/15

圓子

1
大筋わかりやすく、専門書というよりは概説書といった感じ。梅毒に関する考察は、現代の医学で明らかになっているところとも照らし合わせる必要があるのではないか。2009/11/12

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