軍記と武士の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642077736
  • NDC分類 913.43
  • Cコード C1091

内容説明

琵琶法師の語りで有名な軍記物『平家物語』などを通して、貴族から武士の時代への移行期の様相を再現。諸側面から考察した作品論を展開し、源義経、平重盛、建礼門院ら人物像から諸行無常の時代と死生観を読み解く。

目次

「軍語り」の魅力―語られる風景について
説話に描かれた貴族社会の他者―武士・その二、三の側面
軍記における家と個人―武士の「家」を中心として
「武者の世の脇役たち」歴史の背反―藤原頼長
『保元・平治物語』における女の状況―武将の妻妾と娘たち
『平家物語』総説
『平家物語』の主題と構想
『平家物語』序章再読
『平家物語』と説話
『平家物語』における「物語」の位相―「鹿谷」の章段をめぐって
日記と文学・王朝から中世へ―安元3年春夏『玉葉』から
二つの生と死―重盛と重衝
「木曽最期」を読む
『平家物語』の人間像―源義経をめぐって
『平家物語』の非合戦記的側面について―「横笛」の章段をめぐる解説
建礼門院と安徳帝

著者等紹介

栃木孝惟[トチギヨシタダ]
1935年東京都生まれ。1966年東京大学大学院人文科学研究科(国文学専攻)博士課程単位取得満期退学。現在清泉女子大学文学部教授、千葉大学名誉教授。主要編著書に『平家物語』上・下(日本の文学古典篇、ほるぷ出版、昭和62年)、共著『保元物語平治物語承久記』(新日本古典文学大系43、岩波書店、平成4年)、編著『平家物語の成立』(あなたが読む平家物語1、有精堂、平成5年)、同『軍記文学の始発―初期軍記』(軍記文学研究叢書2、汲古書院、平成11年)など
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