出版社内容情報
『古事記』から宮本百合子まで、古代から近代に至る文学に表れた女性をみると、彼女たちが生きた時代が浮かびあがる。社会的地位や役割は大きなうねりを持って変化してきた。そのなかで、身分的な差別やジェンダーと向き合って苦しんで死に、順応し、また果敢に抵抗して生きた女性群像。女性史の視点からみるとき、文学作品の再評価が必至となる。,,
内容説明
古代から近代まで、文学に描かれた女性たち。自由な世界を求めてもがき、したたかに生き、道をきりひらいた群像を浮き彫りにする。各時代の社会的な地位や役割の変遷を読み解き、女性史の視点から文学作品の再評価をはかる。
目次
1 対等な関係から従属のはじまりへ―古代(むかし女首長がいた―古事記;自分の宮を持つ天皇の妻たち―日本書紀 ほか)
2 乱世をしたたかに生きる―中世(武将であった、乳母の娘―平家物語;武士のプロポーズと妻の座―沙石集 ほか)
3 身分制に抗して―近世(沖縄の庶民生活と遊女―琉歌百控;婚姻外の性愛―好色五人女 ほか)
4 きりひらく自立への道―近代(自由と民権を求めて―妾の半生涯;妻からの離婚請求―こわれ指環 ほか)
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