内容説明
縄文時代前期に現われた翠緑色の石「翡翠」は、装飾品として珍重され数多くの遺物を残したが、奈良時代に忽然とその姿を消してしまう。古代人を魅了したこの石を追い、日本にはないとされてきた産出地の探索・発見譚を語り、ヌナカハヒメの伝承などに触れながら、謎の多いその実像に迫る。
目次
1 謎のヒスイ―日本のヒスイはどこから来たか
2 ヒスイの発見―日本に発見されたヒスイ原産地
3 ヒスイの女王―ヒスイの古代伝承
4 ヒスイのムラ―縄文時代のヒスイ
5 ヒスイの大珠―ヒスイの始源
6 ヒスイの転変―縄文時代から弥生時代へ
7 ヒスイの工房―古墳時代のヒスイ
8 ヒスイの技術―どのようにしてヒスイを加工したか
9 ヒスイのネックレスとマジック―ヒスイの装身と信仰
10 ヒスイの系譜―ヒスイの伝承と終末




