出版社内容情報
我々の日常生活の中には、古来の故実が少なからず残っており、
歴史や国文学などを学ぶ上で、有識故実の知識は欠かせない。
各種の絵巻物を駆使して、時代と共に変化を遂げてきた服飾関係を中心に、
男装・女装・武装について、詳細な図により分かりやすく解説。
装束の種類や数多い色名・文様などを別刷に収めた、古典理解と解読に必携の図録辞典。
〈主な内容〉
Ⅰ=男装(束帯/衣冠/直衣/狩衣/小直衣/水干/直垂/肩衣袴)
Ⅱ=女装(女房装束/小袿/袿袴/小袖袴・大腰/打掛・腰巻)
Ⅲ=武装(概説/大鎧/胴丸/腹巻/腹当)/索引
内容説明
古来、時代と共に変化を遂げてきた服装を、故実に基づき各種の絵巻物を駆使して、男装・女装・武装、装束の種類や色名など詳細な図を用いて分り易く解説。歴史学・国文学・服装史等、古典の理解に必携の好テキスト。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
1
宮内庁での執務の後国学院大学で教鞭をとられ名誉教授になられた鈴木敬三教授の名著です 主に平安時代から鎌倉・室町時代の男装・女装・武装の位やTPOでの扱い方や着装方法・その意味や材質等々詳しく解説して下さり歴史・国文学・古典の解読に無くてはならない正に必携の書です2021/03/18
のら
1
うーむ、ちょっと図が分かりにくいなあ。しかも、色の解説のために染色された布がくすんでない? 色が悪いし、手持ちの資料と違いすぎて、かえって分からなくなった。そして、昔の絵巻の図より現代のイラストレイターが描いた方が解説には向いていると思う。解説そのものは細かく丁寧だ。男装、女装だけでなく武装も武具まで含めて掲載されているので、そちら方面が好きな方にはお勧め。2016/04/04
みずはら mizuhara
1
源氏物語の参考書としても。 服装と故実、という副題があるとおりで、有職故実のごく一部といったところですが、図が多いので見るだけでも楽しめます。
Sadahiro Kitagawa
0
有識故実とは、公家や武家の儀式や習慣のこと。 この本では、主に装束や武具について解説されている。辞書的に使うような本だけど、来年の大河が紫式部なので、予習のため通読してみた。 資料的な本なのでネットでも調べながらでないと理解し難いところもあるが、色々と細かい決まりがあっておもしろい。 大河ドラマでは、話をわかりやすくするため登場人物はいつも同じ服を着て、人物ごとにテーマカラーも決まっていたりするが、有識故実のルールと合わない部分はどのように演出するのか今から楽しみである。 2023/11/13
Kuliyama
0
なるほどなるほどと拝読しました。衣冠束帯と言われてもピンとこなかったのが、イメージができました。2018/09/29